そのテクニック、スピード、パワー。誰よりも早く自陣に戻ったかと思いきや、次の瞬間には相手ゴール前に顔を出す。自らを犠牲にし、チームや仲間のために体を張ってプレーする姿はユーヴェそのものでした。今夏、そのチリ人は新たなチャレンジのためユーヴェに別れを告げました。

2011年夏、ビダルはアントニオ・コンテ率いるチームに加入。1シーズン目から大車輪の活躍でティフォージ・ユーヴェのハートをガッチリとキャッチしました。そのあとも少しのトーンダウンがあったとはいえ、ユーヴェでのラストゲームになったチャンピオンズリーグ決勝まで走り続けました。

ユーヴェはきっと居心地の良いチームなんだと思います。それもあってか昔は長く在籍する選手たちが多かった印象です。

しかしビダルは違いました。彼は新たなチャレンジを選択しました。それはある意味予想された結末とも言えます。自らの力を試してみたい。更に上のレベルを見てみたい。誰しもが考えることではないかと思います。

新スタジアムと共に復権を遂げたユーヴェの栄光に大きく貢献、スクデット4連覇最大の功労者を忘れることはありません。

ビダルの新天地での幸運を祈ります。

※写真は2011年9月18日、シエナのアルテミオ・フランキで行われたシエナ戦終了後にティフォージに挨拶にきた様子。

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